第4章 罪の代償
あんside
一人になった部屋の中
ヒリヒリと痛む頬を氷で冷やしていると
次々に温かいものが頬を流れて
冷たい氷を溶かしていく……
かなさんをあんなにも傷付けて
たった一瞬でも…
丸山さんの手を取ろうなんて
考えてしまった自分が許せなくて
溢れてくる涙は止まらなかった…
私はテーブルに置かれたスマホを手に取り
二件のメールを送った……
一つは丸山さんに………
もう1つはかなさんに………
こんなことで
私が犯した罪が消える訳じゃないけど…
これが今の私に出来る
精一杯の償いだから…