第4章 罪の代償
涙で濡れたかなさんの顔は
私の奥にいる丸山さんの姿を見て
更に悲しそうに歪んで…
「かなさん…………」
そう言ってかなさんに触れようと
伸ばした私の手を払いのけ
「かな……お前……何で…ここに……?」
そうポツリと呟いた丸山さんを
かなさんは真っ赤に腫れた目で
睨み付ける……
「バレないと思ってたの…………?
私はずっと……
あんを見る隆平の目が怖かった………
最初は気のせいだって…
私の勘違いだって…
そう自分に言い聞かせてた…
でもどうしても不安は消えなくて…
だから…
あんとすばるくんが上手くいけばいい
そう心から願ってたのに……
でも…………
私から隆平が
どんどん離れてく気がして……
だから今日
家を出てく隆平の後を追いかてきた…(笑)
もう……見て見ぬふりなんて
出来そうになかったから……………」