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オレンジ

第4章 罪の代償


あんside


「何か……飲みますか…………?」


ソファーに座り

黙ったまま下を向く丸山さんに

そう声をかけると



「何もいらんから………

とりあえず…ここ座って…………?」



そう言ってソファーを

ポンポンと叩く…




少し間をあけて隣に腰を下ろすと

丸山さんはため息を吐き出し



「なぁ…………?

それがあんの出した答えなん………?

あんは…俺とおったら苦しいだけなん…?

すばるくんとおるほうが…

ええの………?」



そんな言葉を

私を見つめながら

悲しそうに吐き出す………




丸山さんは

分かってない………




私がどれほど丸山さんが

好きなのか……


この気持ちを諦めらようとすることが

どれほど辛いことなのか……




本当に何も分かってない…………





「辛くないわけ…ないじゃないですか…(笑)


好きなんです……


丸山さんのことが

がすごくすごく大好きなんですよ…


かなさんのこと傷付るのも裏切るのも

嫌なのに…


諦めるべきだって分かってるのに

どうしても諦められられないから


辛いんですよ……………?


好き……だから…



自分が嫌いになりそうなほど


丸山さんを好き……………


なんです………」



ずっと胸にしまっていた

"好き"の言葉は


一度口にしてしまえば

溢れてとまらなくて



ばかみたいに

"好き"の言葉を繰り返す私を



「ごめんな……………?」


そんな言葉と一緒に


丸山さんはふわりと抱きしめた…………
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