第4章 罪の代償
あんside
すばるくんと二人…
手を繋いだまま家までの道を歩いていると
マンションから
私とすばるくんを見つけて
こっちに歩いてくる丸山さんが見えて
その瞬間
私の手を握るすばるくんの手に
ぎゅっと力が入る……
「すばるくん……
あんに……触らんといて………?
俺のやから………
俺のあんやねん…………!」
そんな言葉を辛そうに吐き出しながら
近付いてくる丸山さんに
すばるくんは私の体を背中に隠して
やっぱり遠慮のない土直球な言葉を
ぶつける…
「もう……ええ加減しろって…(笑)
あんはお前の所有物ちゃうぞ…?
都合のエエときだけ優しくして…
あんの目の前でかなと仲良くして…
それがどんだけ残酷なことか
お前には分からへんの……?」
「そんなん………
すばるくんに言われんでも…
分かってるよ……?
それでも俺諦められへん………
ずるくても…最低でも…残酷でも……
あんのことだけは…
諦められへん………
やから俺決めたんやんか……
かなと…別れるって………………………」