第4章 罪の代償
すばるside
"俺にしとけよ………?"
あんに言うたこの言葉は
酒に酔ったからでも
勢いからでもなく
ほんまにそう思ったから
言うた言葉で
でもそう思わせた本人は……
「すばるくん………?
酔ってるからって私なんか口説いても
いいことないですよ(笑)?」
なんて笑いながら
俺の気持ちから逃げ出そうとする……
やから俺は
俺の腕の中にいるそいつに
言うてやったんや…
「そんな風に笑って誤魔化して
俺から逃げようなんて思うなよ(笑)?
お前が誰を好きでも…
そんなん俺には関係ない!
誰も傷付かへん恋愛なんて
そんなもんもとからないんやから…
俺は好きなやつには
逃げずにちゃんと好きやって言うよ?
やからお前も
逃げずにちゃんと受け取れ!」
"真っ直ぐ土直球"
俺はそれ以外の言葉は持って無い。
そんな土直球にあんは
"やっぱりばかですよ…すばるくんは(笑)"
なんて小さく呟く………
だから俺も
"お前もやろ…(笑)?"
そう言って笑って
あんの体を
ぎゅっと力一杯抱きしめてやった………