• テキストサイズ

オレンジ

第4章 罪の代償


「すばるくん……大丈夫……?」


あれから二人で

たくさん笑いながらお酒を飲み


"渋谷さん"から"すばるくん"に

呼び名が変わるほど

仲良くなったまではいいものの…


気付いた時には

すばるくんが机に突っ伏していて…(笑)



声をかけてみたものの…


「何……?

大丈夫……全然大丈夫……やで……?

俺はまだ…全然…行けるよ(笑)?」



なんて本人の言葉とは裏腹に


すばるくんの目は

すでにどこか遠くの世界を

見つめている…(笑)



支払いを済ませ店を出たあとも



「あん…もうちょい飲もうや……(笑)

もうちょい…もうちょい………」



なんて私の肩に持たれながら

必用に"もうちょい"を

連呼するすばるくんに



「まともに歩けもしないくせに

何が"もうちょい"なんですか(笑)!

甘えないで下さいよ!?」



そう軽く笑いながらお説教をすると…



すばるくんは

急に私を引き寄せ

胸の中に閉じ込める………



「まさかの酔ったふりですか……(笑)?」



「違うわ………(笑)!


でも…


お前も俺に甘えたらええやんか……?


俺が…………


お前のわがままも…

ダメなとこも…

全部受け止めてやる………



俺がお前を

笑顔でいっぱいにしたるから


やから…………


俺にしとけよ……………?」
/ 101ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp