第3章 捨てられない感情

あんside

"受け入れれば今以上に傷付くことになる"


そう頭では分かっているのに


"俺だけを見て…俺に溺れて…"


そんな丸山さんの言葉１つで


必死にかけていたブレーキは

簡単に外されてしまうんだ…



丸山さんの声…

丸山さんの手…

丸山さんの温もり…


その全てをたった一度だけでも

自分のものにしたくて



触れる唇に

溶け合う熱に

溢れてくる感情に


私はその言葉通りに


溺れて………

沈んでいく………