第3章 捨てられない感情
丸山side
"すばるくんとかお勧めだよ?"
そんなかなの言葉に
不意に目の前に
しぶやんに抱きしめらるあんの姿が
浮かんできて…
必死に目の前の映像を打ち消しながら
「しぶやんは…ちょっとどうかな…(笑)
あんには合わへんかもよ…?」
なんて遠回しに断ろうとしても
かなは更に押しぎみに
「そんなことないよ!
意外とああ見えて優しいの
隆平の方がよく知ってるでしょ?
一回だけ今度セッティングしてよ…ね?」
なんて鼻息も荒く
力説してくるから仕方なく
「まぁ…あんがええなら……」
そう言ってちらりとあんに視線を向ける…
「私なんかじゃ渋谷さんが嫌ですよ…」
そう言って下を向くあんにかなは
「それは会っても良いってことだよね?
会うだけなら別に問題ないもんね?
いつがいいかな?
今度すばるくんに聞いといてね?
なんか楽しみだなぁ………(笑)」
そう言って楽しそうにはしゃいだ……