第3章 捨てられない感情
丸山さんとかなさんが
笑顔で会話をしながら食事をする中
適当な相づちをうち
黙々とただ料理を口に詰め込んでいると
「……ん……あん……?
ねぇ…聞いてる………?」
そんなかなさんの声がして
「はい……?
あ…すいません…
食べるのに必死で聞いてなかった(笑)」
そう言ってかなさんの方に目を向けると
「もう…あん…ぼぉーっとしすぎ(笑)
じゃあ改めて質問!
あんは今付き合ってる人はいるの?」
そんな質問を
私に笑顔で投げ掛けてくる……
じっと私を見つめる丸山さんの視線を
感じながら
「いませんよ?
私可愛げなさ過ぎてもてませんから(笑)」
そう答えた私に
「そうなんだ……
じゃあ隆平に誰か紹介してもらいなよ?
すばるくんとかお勧めだよ(笑)
こないたも"さみしいわぁ"って
しみじみぼやいてたし(笑)
ねぇ…隆平(笑)」
そう言って笑った……