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オレンジ

第2章 熱い手


焼き肉を食べはじめてからも

あんはほとんど肉には手を着けず

"おかわり…"と

ビールジョッキを開け続ける…


「あん…ほんとに飲み過ぎだよ?

少しペース落としな…?」


そう言ってかながたしなめても

"お酒強いんで大丈夫です…(笑)"


なんて笑いながら飲み進めていって


結局……

俺たちが焼き肉を食べ終える頃には

酔いつぶれて眠ってしまっていて


何度呼び掛けても起きる気配もないあんに


とりあえず支払いを済ませ

眠ったままのあんを背中におぶり

俺とかなは店を出た…


「どうしようか…

あんの家あの辺なのは分かってるけど

場所分からないし…

私まだ明日までに仕上げなきゃいけない

仕事が残ってて

いえ帰らなきゃいけないんだけど…」


なんて困ったようにあんを見つめるかなに


「そのうち目覚ますやろうし

起きるまでうちで寝かしといても

ええよ…?」


そう言って俺が笑うと

かなはほっとした顔をして


「そうしてくれると助かる(笑)

ありがとう隆平。」


そう言って俺の頬にキスをした……
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