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オレンジ

第2章 熱い手


待ち合わせ場所に行くと

そこにはすでにかなさんがいて

私を見つけて嬉しそうに手を振る…



"焼き肉が食べたい!"

というかなさんの強い熱望により

かなさんの行きつけのお店に入ると


「先に何か飲んで待ってようか?

あんは何がいい?

私はとりあえずビールにしようかな(笑)」


そう言ってかなさんは

メニューを差し出してきて…


「じゃあ私も一緒で…」


私がそう

メニューを受け取りながら答えると



「わかった(笑)

じゃあすいません生2つで………」


そう言って店員さんに注文をする……



今日ここに来るまで

ずっと気が重かった…



別に悪いことをした訳じゃない


それなのにどこか

かなさんを裏切っている気がして


かなさんと二人ここにいる今も

顔を見合わせていると

余計に気まずさが増す気がしてしまう…



だから必死に会話を探して


「あの……丸山さんとは

付き合いだしてもう長いんですか……?」


そう話をふるとかなさんは


「もう2年になるから……?」


そう言って私に向かい嬉しそうに

にっこりと笑った………
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