第2章 1 日 目 ( 木 村 良 平 )
「良平さ、ん…」
恐怖の中、絞り出した声がこれ。
私今からどうなっちゃうんだろう。
良平「 ふふ、そんなに怖がらないで?
俺は優しくしてあげるから、さ?
ほら、そんなところに籠ってないで出ておいで。」
嗚呼この人ずるいよ。
そんな甘い声で誘われて、いうこと聞かない人なんていないでしょ?知ってるくせに…
「りょうへいさん……」
嗚呼もう彼のペースの中じゃないか、
良平「んー? 零はほんとに可愛いね。
今すぐ食べちゃいたいくらい、、 」
そういって彼はすぐ近くにあったベッドに優しく押し倒す。
ふかふかのベッドに身体ごと深く、深く、沈んでいくような感覚。
良平「 零 …零 …、
ずっとお前が欲しかった。
こうしたかった…」
良平さんの独特な甘い声に侵されていくようで、
嗚呼、もうこのまま彼に溺れてしまってもいいのかもしれない
なんて、思ってしまうんだ…。