第2章 1 日 目 ( 木 村 良 平 )
「 はぁ、はぁ、、」
こんなに走ったのいつぶりだろう。
屋敷は広いし、見つからなさそうなところ…
適当に部屋でも入って隠れていよう。
一分 一秒 がとてつもなく長く、恐怖に感じる。
走って止まったところの一番近くにあった部屋に入る。
適当に見つからなさそうなクローゼットの中に入る。
____
何分たったのだろうか。
外から足音が聞こえる。
来ないで、来ないで、、
「 ふんふーん♪ 零はどこにいるのかな~?」
近くなる。怖くなる。
この声、多分良平さんだ…。
目を瞑る。
世界の全てを拒むように目を瞑る。
どこか光が見えた気がした。
"嗚呼、なんて不運なんだろう"
良平「 み ー つ っ け た ♪ 」