第1章 ス タ ー ト の 合 図
柿原「ルールは簡単だよ?
① 、 逃げるのは零ひとり。あとの俺らはみんな鬼ね。
②、 鬼ごっこするのは1日に1回。ちなみに夜ね?
その夜に零のこと捕まえた人は次の日、零の事好きなようにできる、煮るなり焼くなり、もちろんヤるなり、ね?
最後の一つ、零に拒否権はないよ。
期間は2ヶ月の予定。
場所はこのお屋敷。
期間中はみんなで共同生活。
あ、仕事は普通にしてもいいけどこの事は他言無用だよ?
ね、簡単でしょ?」
彼らなんて楽しそうなんだろう。
「なんで、、なんでこんな事するんですか、、」
なんで?みなさんとは仲良くて、それでいて収録だって楽しく行えていたのに…。
達央「なんでってそりゃ、お前がいろんな男誑かしてるからだろ?」
そんなこと…
「そんなことしてないです!」
紀章「してるんだよ、
俺なんてもう40もいいとこだよ?オッサンだよ?そんなオッサンがさ、こんなまだ20代の女の子に本気で惚れるんだからそういう事なの。
俺だけならともかく
少なくともここにいるヤツら、みーんなそうなんだから、さ?」
みんな、みんな、みんな、
周りを見渡せばやっぱり知ってる顔ばかり、
拓篤さん も 前野さん も 良平さん も 江口さん も 諏訪部さん も 立花さん も?
潤さんも 、 櫻井さんも 、いろんな人がいる。
紀章さんも、達央さんも、小野さんも神谷さんも、柿原さんだって…
なんで。
「ご、めんなさっ……、、」
涙が溢れてくる。
どんな感情で溢れ出た涙かは私にも理解出来なかった。
寺島「 ごめんなさい じゃなくてさ、その気持ち
今からする鬼ごっこで見せてほしいな?
ね、零ちゃん?」