第1章 マッキー奮闘記

『はぁ…恋ですか』


なぜ俺は17歳の女に恋愛相談をしているんだ俺は・・・
松川は仕事があるって言って出て行っちゃったし・・・


「はい、恋です…」


『恋ですか…』


夜琉もまた、頭を悩ませてしまっている
でもこいつは一応今彼氏がいるわけだし、聞いておいて損はないと思った


『うーん…それ花巻さん次第じゃないんですか？』


「そぉ…ですか…」


『だってあたし達も分かんないもん。いつの間にか黒尾さんを好きになってて、いつの間にか両思いになってて…みたいな感じですし』


うーんと悩みながらも、夜琉はちゃんと答えてくれている。思いついたら思いついたでめっちゃしゃべるな・・・この子


『それに、恋って意外と簡単にできるものですよ？』


「はぁ…そいうもんか？」


『そういうもんじゃないんですか？』


彼女と話をしていると、そんなに生き急がなくてもいのかなって気になる。
こいつも、岩泉も及川もちょっとの偶然から相手を好きになって恋をして・・・それからの形は違うけど


「…まぁそうだな、俺もうちょい頑張ってみるわ」


『はい、頑張ってください』


ニッと笑う夜琉に見送られて俺は再び仕事場に戻ることにした

別に気張んなくていい
好きにやれば・・・と言われてしまったからな