いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》
第4章 四つ葉のクローバー
『あっ…えっと、すっごくうれしいです。でも、まだ結婚は…』
「…あぁ、分かってる。すぐじゃなくていい。お前が短大行ってちゃんと保育士になってからでもいい。だから、それまで一緒にいてくれないか?」
あの黒尾さんが、こんなにまっすぐあたしを見て少し顔を赤くしながら言っている
プロポーズって、こんな感じだったんだ
『あっ…はい…すっ、すぐは、無理ですけど…いつかは…黒尾さんが死んじゃう前には…』
「俺死ぬ前提かよ!!」
『だってあたしよりも10年早く死んじゃうんですよ!?それはさすがに困りますので!!』
「あらそうですか」
黒尾さんがブスッとしてまたお酒を飲んだ
あたしは指にはめられた指輪を見ながら少し考えた
結婚か・・・
いつかは考えるのかな~って思ってたけど、こんなに早いとは思わなかった
及川さんや岩泉さんはどう思うのかな・・・
『黒尾さん…』
「んぁ?」
あっ・・・鉄朗さんで怒らない。
まぁ、今はいいけど・・・
『あの…これ…、あたしなんかがもらっていいんですか?』
「…お前以外にやる気ねえよ」
『そうですか…。あの…なんというか、嬉しいです』
「…それって結婚してくれるってこと?」
『…あの、…はい』
あたしが小さな声で告げると、黒尾さんは真顔のままあたしの横に来た。そのまま黒尾さんはあたしにそっとキスをした
「夜琉、俺と結婚してください」
『…あたしがも少し大人になってからですね』
周りの人達がこっちを見てるかもしれないという感覚はなかった。あたし達はただ、お互いに深くキスをし合った。
及川さんや岩泉さんとではこんなことはできない
できるのは黒尾さんだけ
そしてあたし達がどんな未来を歩むかは
もう少し後のお話―――
*To be continued*