いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》
第4章 四つ葉のクローバー
「ごめん夜琉…明日病院に連れて行くッ、終わってから殴ってくれてもかまわないからッ」
『なん…ッやぁ、あぁあ!!』
夜琉がここまで嫌がる理由は知っている
1年半前、こいつが天童にされたこと・・・こいつは俺には言っていないけど、俺はしっかり聞いた。月島にだ。気が狂いそうになるのを抑えるのは大変だった
だから、夜琉にはその話は触れずにずっと大事にしてきたのに・・・
その我慢の限界だった
及川にも岩泉にも達せれないところに、俺しかたどり着けない夜琉の一番深いところまで・・・
「夜琉ッ…夜琉、…ッ!!」
『あ゛ぁ、やだッ…やめてったら!!』
「ハァ…、ハァ」
聞こえているのに、腰が止まらない
出したくて仕方がない!!
「ッぁ、夜琉…出すぞッ!!」
『やだやだ!やめてください…!!』
「・・・ッ!!」
『あっ、やぁ!!やっ…あ゛…やぁああ!!!』
・・・出してしまった。
夜琉は、泣きじゃくって全身が痙攣している。それで俺は、とんでもないことしたのだと・・・心底後悔した
「夜琉…ごめ…、ホント…ごめ」
『鉄朗さん…』
俺自身も泣きそうだった時、夜琉が俺を呼んだ
震える手で俺のことを抱きしめている
『…へへ、コレ…また、高いお寿司です…ね』
その一言で夜琉はパタッとベッドに倒れた。気を失ったみたいだ・・・
夜琉の中から出ると、一緒に精液が出てきた
意識がないのにん…と苦しそうに唸る夜琉に俺は余計に後悔した
これ・・・高い寿司じゃ足りねえだろ・・・
・・・プルルルル
〈…んだよこんな夜中に!!〉
「あぁ俺…用意して欲しいもんがあるんだけど…朝までに俺んちのポスト入れといてくれ」