いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》
第4章 四つ葉のクローバー
『ハァ…ッ…はい』
〈…どした?〉
『…ッ。黒尾さん…』
ケータイに出ると、黒尾さんの声が聞こえた
それだけで泣きそうになった。
さっきから降っていた雪がちょっと強くなって、汗まみれの身体を冷やしていくけどそんなことは気にならなかった
『…黒尾さん…あたし、黒尾さんが大好きです。黒尾さんのこと、本当に大好きです!!』
〈・・・。〉
『でも、及川さんも岩泉さんのことも好きなんです。どっちも大事で、どっちも捨てられなくて…でも、やっぱり黒尾さんが大好きです。…去年のあの時からずっと守ってくれて、そばにいてくれて…本当に大好きなんです…。
なのに、あたし…本当にごめんなさい。黒尾さんのこと…』
〈…夜琉〉
『…ッはい』
話しをしている間に、いつの間にか泣いていた
顔中に涙の跡が固まるって言うか、凍っていくのが分かる
〈…本当に俺のこと好き?〉
『…グズ、…はい!黒尾さんのこと、大好きです!!』
〈だったらさ・・・〉
「俺のこと、名前で呼んでよ」