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いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》

第4章 四つ葉のクローバー


『それくらい分かってくださいよ!!』


「えっ…夜琉ちゃん…?」


『今日はせっかく2人がいないから、黒尾さんと2人で過ごそうとしたんです。クリスマスイブだから、最近全然2人で会ってないから…だから一緒に過ごしたかったのに…』


「夜琉ちゃん…ごめん、俺…」


『及川さんは悪くないんです!!あたしが悪いんです。

及川さんも岩泉さんも黒尾さんも、みんな大事でみんな大好きで…だから、みんなで仲良くしたいって思って…よく分かんなくて…そのせいで黒尾さん怒らせちゃって…』


自分でも何を言ってるか分かんなかった
どっちも大好きで、どっちも大事にしたくて、どっちも切りたくなくて・・・


『及川さ…』


涙が止まらなかった。
どうしたらいいのかわからなくて・・・


「夜琉ちゃん、ごめんね…。俺も全然君たちのこと考えなくて」


及川さんは、そう言ってあたしを抱きしめた
この人のことも大好きだけど、やっぱり黒尾さんが好きだって分からせてくれるハグだった


「あのね、何にも分からないのは俺達も一緒。岩ちゃんなんて、いつもいつも「夜琉とどう付き合ったらいいか分かんない」って言ってるし…別にクロ君と君の仲をどうこうしようなんて思ってないよ。」


『…はい』


「…でもちょっとだけ、君を捕られそうで嫌だなとは思ってるけどね…。でも、もう分かってるでしょ?今は、誰の元へ行くべきか」


『…ッ。はい!!』


及川さんがあたしの身体を離してすぐ、あたしはコートも着ずにケータイを持って家を出た。
黒尾さんに電話を入れてもつながらない。もう自力で探すしかなかった


黒尾さんのお店や黒尾さんの家に行っても、黒尾さんはいなかった
黒尾さんはどこにいるのか必死に考えた。木兎さんの家でも、本社でもないと思う


だったら・・・



〜♪
あたしのケータイが鳴った。最近流行りの逃げるが恥的なドラマの主題歌で・・・黒尾さん専用の曲


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