いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》
第1章 マッキー奮闘記
「お姉さん、今日も綺麗だね。アレ…香水変えた?」
「分かる~?ちょっと高いの買っちゃったんだ♡」
「お姉さん、高い香水でますますイイ女になってくれるのすげえ嬉しいけど…なぁ…」
お姉さんに上目遣いで問いかけてみる
お姉さんはその意図を察したように俺の手伝いをしているボーイに声をかけた
「貴大くんにピンクお願いしまーす」
「わーい、お姉さん大好き♡」
俺は、ちょっとSっ気のある弟キャラで売っているから大人のお姉さま方の人気が高い。今日のお客様も一流企業で働いているエリートお姉様。
「ねぇ、貴大君。そろそろさ…」
「…お姉さん、その話はなしって約束したじゃん」
「でも、そろそろ旦那とも限界なの…。お願い」
このお姉様は、人妻だ。
相手も同じくエリートサラリーマンで生活は裕福らしいけど、夫婦関係がうまくいってないし旦那は浮気みたいなことを繰り返しているらしい。
だから、この人もこんなホストクラブに入り浸って遊んでいる
「…俺、お姉さんのこと好きだけど…お姉さんの生活を壊すようなことはしたくないな…」
「いいから…。OKしてくれたら、プラチナいれてあげる」
「・・・。」
プラチナは、ホストクラブでは一番高い酒のこと。ピンクより全然高い奴。及川ですら半年に一回出るか出ないかの逸品だ。
うちは売り上げがすべてだから、プラチナが出ればすぐにナンバーワンになってしまうくらい。
「…分かった。今から出ようか」
「やったー!!ありがと♡。あっ、お兄さんプラチナよろしく」
「はっ…ッはい!!プラチナいただきましたーー!!!」
ボーイが大げさに店内に向かって叫んだ
プラチナと聞いてホスト達はうらやましがり女たちは妬みの視線をお姉さんに向けた
でも、当のお姉さんは俺にべったりで時間になるのを今か今かと待っているような感じだった。