いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》
第4章 四つ葉のクローバー
『そ…それ、あたしが入試中の時がお誕生日だって聞いて、試験終わってすぐ買いました。す…すぐに渡せなくてごめんなさい!!』
「いいよ、ありがと。開けていいか?」
『はっ、はい!!き…気に入ってくれれば、いいんですが…』
夜琉がくれたものなら何でも愛せる気がした。
たとえそれがどんなダサいモノでも・・・
夜琉がくれたものは、かなり高級な腕時計だった。ダサいモノなんて口がさせても言えないようなもの。しかも、俺がここ最近目をつけていたものだった
はぁ・・・研磨だな
「…ありがとう。欲しかったんだ、コレ。…高かったんじゃないか?」
俺が調べた時には0が5個ついていた気がしたが・・・
『いえ、全然平気でした!!あたし風俗上がりなのでお金はいっぱい貯めてるんで!!』
「風俗上がりとか言うな…。まぁいいや、これは大事に使わせてもらうな」
貰ったばかりのそれを腕に着けて見せたら、夜琉がすげえいい笑顔で俺を見てきた。
俺もその笑顔を見て、自然に笑顔になる
「夜琉、この後家に…」
~♪
~♬
俺のケータイの有名な黒てっかめんのBGMと夜琉のケータイの世界的に有名な少しも寒くない曲が鳴り響いた。
それぞれのケータイの液晶には、及川と岩泉の名前が表示された。きっと早く帰って来いと早く俺達の娘を帰せの意だろう
『すみません…』
「いや、帰るか…」
俺達は電話にでずに、代わりに店を出た。
俺は当然夜琉を家まで送ったが・・・