いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》
第4章 四つ葉のクローバー
『ごちそうさまでした!!』
「クロ君ありがとう!!」
「ありがとな、じゃあ夜琉。帰るぞ」
『先帰ってください!!1人で帰れますから』
と、ゴリラ2人にそれだけ告げて夜琉が俺に向かって走ってきた。『行きましょう』と言って俺をどこかへ連れて行った。残されたゴリラの顔を思うと腹抱えて笑いそうになる。悔しそうな、寂しそうな顔だった
***
夜琉に連れてこられたのは、ファミレスだった。
きっと夜琉は、ゴリラ2人を連れてきてしまったから遠慮していたのだろう。パフェとケーキ2つも頼みやがって・・・
『あの、黒尾さん。今日はすみませんでした。せっかくご飯のお誘いをいただいたのに…岩泉さん達も連れてきてしまって…』
「いやいいよ、久々にあいつらとも話せたし」
あいつら…娘に気を使わせてどうすんだよ…って思いながら俺は頼んだコーヒーを飲んだ。夜琉の頼んだケーキやパフェを少しずつもらいながら少しだけ談笑した。
『あっ、そうだコレ!!』
と、夜琉が持っていたカバンから綺麗に包装された箱を取り出して俺に渡した。あぁ…知ってたのか。
「何?」
夜琉の口から聞きたかったから、わざと聞いてみた。
夜琉が顔を真っ赤にして目を泳がせている。相変わらず可愛いな
『あっ…あの、これは…くっ、黒尾…さんの、お誕生日の。プ…プレゼントです!!』
思わず立ち上がってデカい声で叫びやがって・・・
愛おしくて愛おしくて、溜まらなくなった