いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》
第3章 無気力トライアングル
「次のターゲットは、白鳥沢にした」
白鳥沢の名を聞いた時、俺と賢二郎は驚愕した
白鳥沢は梟谷とは違って裏社会のトップだ。武器や薬の取引が多いから危険視はしていが・・・
「聖臣、本気か?」
「あぁ…先にやるべきだと思った」
「そうか…じゃあ一応情報は集めておく」
賢二郎が、愛用し始めたノートパソコンを見つめながら言った。
賢二郎が情報を集めたが、集めれば集めるほど白鳥沢は敵に回すべきではないと思わざる負えなかった
その後数年にわたって白鳥沢にちょっかいをかけてきたせいで、井闥山はついに白鳥沢と直接対決をすることになった
「今回は、井闥山だけでは無理だからお前たちMも協力してもらうぞ」
今日はMとして聖臣に呼ばれた
この数年の間に、構成員も俺達に加えて2人が加入していた。それが国見と月島だった。国見は俺達と同じく興味本位で・・・月島は、兄が白鳥沢に殺されかけたらしく自分で戦う力が欲しいというから加入を認めた。2人共暗殺の力は一級品だったから
「…協力と言っても、そこまでのことは」「俺はやらねえよ」
聖臣の言葉をかき消したのは、賢二郎だった
相変わらず、パソコンに向かって情報集めをしていた。賢二郎を睨みつける聖臣は、賢二郎のパソコンを取り上げて代わりに彼のYシャツを掴んだ
「…おい賢二郎、もういっぺん言ってみろよ」
「…おれはやらねえ」
同じ言葉を返した賢二郎はすぐ聖臣のこぶしを食らった。殴られた勢いで床にたたきつけられた賢二郎を、聖臣がさら言葉で攻め立てていく