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いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》

第3章 無気力トライアングル


「言い方を変える…。お前たちを幹部にするから今から言う仕事をしろ」


おいおい、学校の時と雰囲気全然違うじゃねえか
普段からとっつきにくく黒いマスクが無口なのを物語っていたが、今はそのマスクを顎にかけ堂々たる姿で俺達を見ていた


「…俺らに何させる気?捕まるようなことはしたくないんだけど?」


内心臆してしまった俺と違って、賢二郎は飄飄としていた
俺も平静を保ちつつ清臣を見た

聖臣は、背後にいた1人の部下を顎で使い、俺達の前に出させた。その時、1枚の写真と大きなケースを渡された。これに関しては賢二郎は黒いボストンバックだった


「その写真の男を殺そうと思っている。そいつは、俺達井闥山の宿敵である梟谷グループの御曹司の息子、次期3代目である木兎光太郎のボディガードだ。

その男がいると、御曹司を殺せないから先に殺そうという計画になった。時間はこの後14時。場所は中央病院そばのホール。そこで今日、大財閥の人間たちの会合がある。おそらくそこを狙って梟谷の奴らが俺を暗殺しようとする。その裏をかいてお前たちがその暗殺者であるその男…黒尾鉄朗を殺せ」


コレが、現実での暗殺と対面する状況か
授業でやったのとは違い本当に突拍子に訪れるものだった


計画は、俺が暗殺予定時間の直前に男を、黒尾鉄朗を襲い仲間の援護をして、賢二郎はターゲットの監視だった。
俺と賢二郎は顔を見合わせないが、互いに同じタイミングでため息を吐いた


「…まぁ、いいんじゃねえか?面白そうだし」
「…実践訓練は今後必要になりそうだからな」


そして、同じタイミングでそう答えた



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