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いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》

第3章 無気力トライアングル


6月12日 12:00
指定された場所に俺と賢二郎がやってきた。SSは寮生活だったが、SS自体校則が緩かったから簡単に外出許可は下りた


指定された場所はどこかの廃倉庫。ところどころガタが来ているようで風の力だけで倉庫全体がキシキシと音を立てていた


「なんか、ヤバくないか?」


「あぁ…人の気配が多い」


辺りに瓦礫が散乱しているだけのように見えるが、そこ陰には人が隠れている気配で満ちていた。
周りに神経を尖らせていたら、物陰から聖臣が現れた。普段見慣れない黒服に身を包んでいた


「チッ…来たのか…」


「お前が来いって言ったんじゃねえか」


「まぁ…お前らに頼みたいことがあってな」


と言った聖臣の後ろから聖臣よりも高身長でガタイのいい男達が現れた。気配から感じてはいたが、実際はそれ以上の人数がいた


「単刀直入に言う。…お前たち、うちの幹部にならないか?」


俺と賢二郎は、顔は会わせないものの心の中でそう来たか…と思った

詳しく話を聞くと聖臣は、指定暴力団である井闥山グループのボスだった。社会勉強と今後のためにSSに入ったらしいが、その中で特に優秀な奴を引き抜いて幹部にしようとしたらしい


「…俺パス」


「俺も。俺はもっと強い奴の下ならついてもいい」


俺達は、それ以上は関わりたくないという気持ちと関わってはいけないと思ったため廃倉庫を後にしようとした。
でも、俺達の後ろにもすでに聖臣の部下であろう男達が固めていた。



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