いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》
第2章 変わるために
『あのね、お母さん。…紫乃さんだよ。…一緒にいれて、いいよね?』
紫乃さんの遺骨を掲げてお母さん達に言う。何も答えてくれないけど、不意に吹いてきた風が母のOKという言葉とあたしは勝手に解釈した。
『及川さん…』
「うん…」
及川さんは、墓石の中央部分を持って開けた。中には紫乃さんのと同じような白い箱。あたしはその中に紫乃さんを入れた。母の隣に・・・
墓石を閉めて、及川さんと静かに手を合わせた。
その時、心の中であたしは紫乃さんと朝紗さんに語り掛けていた
『2人のお母さん。あたしは今、18歳になりました。ここまで…というか、去年は凄くイロイロありました。
大変でした。母たちの若気の至りに振り回された気がしました。
でも、今はとても感謝しています。生んでくれたこと、守ろうとしてくれたこと、育ててくれたこと、愛することを教えてくれたこと…2人のお母さんのおかげでたくさん知ることができました。
紫乃さんの息子さんから2人は親友同士と聞きました。向こうで仲良くしてください』
と、心の中である程度言ってから、及川さんを見た
及川さんは、ずっと手を合わせている
しばらく見ていると、ようやく目を開けて墓石をいた。その目は・・・