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いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》

第2章 変わるために


『あの…』


先に降りたあたしは、すぐ戻りますから待っててくださいと運転手さんと話している及川さんを見たけど及川さんはずっとお寺の中を見ていた


『及川さん、ここは…』


「…あっ、お久しぶりです。」


及川さんはあたしの言葉を聞かずに、境内で掃除をしていた神主さんを見つけて挨拶をした。それは優しそうな面持ちの少しお腹の出ている神主さんだった


「おぉ及川か、久しぶりだな…。1年ぶりか?」


「はい、ちょっと野暮用が…。あの、それでやっと見つけたんです。」


と、話の内容が見えないままあたしは神主さんの前に出された。神主さんが「そうか…」と小さくつぶやいた


「初めまして、神主の入畑です。そうか…ようやく…。じゃあ今日でお前とも会えなくなるな。」


「また飲みに行こうよ、先生」


及川さんが先生という人ってことは、高校かどっかの時の先生なのかな?と勝手に解釈した。



入畑さんに案内されて、お寺の中にある大きな建物の前に来た
白い壁でカギがかけられている。入畑さんがカギを開けて扉を開けた。その中には・・・白い入れ物がいっぱい並んでいた


『及川さん…ここって』


「…納骨堂って知らない?」


『はい…。』


頷いて答えると、中で白い入れ物を物色していた入畑さんが入れ物を1つ持ってきて戻ってきた。
そしてそれを及川さんに手渡した。


『それって…』


「うん・・・、紫乃さん・・・だよ」


白い入れ物・・・骨壺って言うことがその時分かった


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