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いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》

第2章 変わるために


『えっと…それくらいなら…』


「それに、みんなに謝りに行った後にやりたいことがあるから」


『やりたいこと?』


あたしが問いかけたら、岩泉さんも何か思い出したように「あぁ…」と小さくつぶやいた

すると2人は顔を見合わせて互いに頷いた
あたしだけが頭上に?マークを浮かべていた


「それで、夜琉ちゃんはいい?もちろん、クロ君にも謝りに行くよ?」


この1週間で及川さんと黒尾さん、あと岩泉さんが何度も喧嘩を繰り返していた。
本気なのかいつも通りの悪ふざけなのかは分からないけど、黒尾さんはずっと怒っている

1年前もあたしと岩泉さんが親子関係になることをずっと反対していたし、及川さんと同棲するとなってまた2人に噛みついている
彼氏だからかもしれないけど・・・あまりにも怒り過ぎだと思う。だって岩泉さん達にも思うことがあるわけだもん。仕方ないと思うよと何度も言っている


そのことに関してもちゃんと謝りたいと及川さんは言っていた


「ねぇ、夜琉ちゃん…ダメ?」


あたしの心は決まっていたけど、あたしはうーんと考えるふりをしてまた及川さんを見た


『あたし、回らないお寿司を食べてみたいです。』


「・・・。」


及川さんの顔色が一瞬サァ…と青くなった気がしたがあたしはニヤニヤしてみる

はぁ・・・とため息をついた及川さんだったが、分かったよ!!と半諦めモードで承諾してくれた


「おし、じゃあ今はとっとと飯食え」


『はーい』


「岩ちゃんまた肉~?魚が食べたいよ」


「だったらテメエでやれ!!グズ及川!!!」


食事前なのにまた痴話喧嘩が始まった
あたしはその光景を見ながら岩泉さん作の野菜炒めを食した



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