第4章 田舎のコミュニティは狭い
無事に合宿先に到着。
日向くんと影山くんは皆に合流していった。
「これからどうするの?このまま帰るの?」
そう、冴子に問いかけると、先生達に呑みに誘われたから残ると言う。
「君夏も残るだろー?」
当たり前のようにそう言われては「うん」としか言いようがないし、帰る足も無い。
私も残る事にした。
「見学とかしても…いいのかな?」
蓋をするはずの癖に、ちょっとした下心を持って冴子に話しかけてみる。
「ちらっと、覗くくらいならいいんじゃない?」
「じゃぁ、行こうよ‼」
「珍しー。なんか、張り切ってんね」
そんな会話をしながら、練習をしている体育館へ足を向けた。