• テキストサイズ

【ハイキュー】 secret crush

第13章 ズルイ自分を変えたい。


道の真ん中でしばらくそうしていた。


「なぁ、もう泣くなよ。帰るぞ。日付変わる前に帰さねぇと、お前の親父さんにドヤされるの俺だぞ」


頭の上から降ってくる、癖のある声に促されてシャツを握り込んだ手を離す。





「ごめんなさい…」



そう言って見上げれば、

ニカっと笑う烏養さんの顔。


「謝ってんじゃねーよ」


クシャクシャと頭を撫でて、


「ほら、行くぞ」


と歩き出した。




先程は半歩前だった彼の歩幅。

私より早足だった彼の歩調。



今も半歩前なのは変わりないけど、私の歩調に合わせて、ゆっくりと歩いてくれている。


まるで…


中途半端な私を、
ズルイ私を、


導くように…。



ちゃんと気持ちにケリをつけて、

この人の側に居よう。


『烏養さんが好きです』って、

ちゃんと伝えよう。




もう、本当にサヨナラ。





私の…片思い。








/ 77ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp