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小町の剣

第1章 どんな女にも棘はある


「いい女アルな」

「お前ら勘違いしてるみたいだけどよー、あいつと俺はこのパフェのように甘ったるい関係じゃねーのよ」

「攘夷派って言ってましたけど戦争で?」

「ヅラとかと同じだ。仲間だよ。昔の。」

「あいつらと比べるとだいぶまともアルな」

「・・・多分な。剣の腕は確かだったぜ。今はやってねえかもしれねーが。」


そういって女性らしい着物に羽織を着ている彼女に目を向ける。

あの頃とは纏う空気が全く違っていた。


「女性なのに戦争で戦っていたんですね。すごいなぁ。」

「もっと話さなくていいアルか?」

「ガキが余計な気まわしてんじゃねーよ。まあ積もる話もあるしな。口説いてくるかぁ。」

「なんて口説くつもりですか!?アンタそこらへん壊滅的なんだから!」


これまでの銀時の口説き文句を思い出しては戦慄する新八。

「今夜飲みながら根掘り葉掘りまさぐり合わな・・・」

「ダメに決まってんだろおぉぉおお!!神楽ちゃんの前で何言ってるんですかあなたはあああぁぁあ!!?」

「スミマセン。オ客様、店内デハオ静カニシテイタダケマスカ?コチラゴ注文ノ品デス。」

「新八のせいで怒られたアル」

「僕!?僕のせいなの!?」

「オ客様・・・・」

「ほら、サトシくんご立腹だぞ。サトシくん、なつきに店終わったらお登勢に来いっつっといて」

「ワカリマシタ」

品物をおいて店の奥でパンを焼いているなつきの元へと向かうサトシくん。

「人伝なんてださいアル」

「うるせー。銀さんは純情なの。ほいほい声かけるような尻軽じゃないの。」

「全くなにいってんだか・・・」


そうして万事屋一行はむ〜んまるくを堪能した。
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