第3章 行き倒れてるやつは大概自分が悪い
「銀ちゃーん、お腹減ったアル」
ある日の朝、起きて早々神楽は言った。
「うるせー。パンでも食ってろ」
「パンはパンでもパンの耳アル。銀ちゃんのいちご牛乳かけるネ」
そう言いながらドバドバと銀時のいちご牛乳を大量にあるパン耳にかける神楽。
「それダメなヤツうううううう!今月カツカツなのおおおお!お母さんそんな食べ方する娘を育てた覚えはありませんっ!」
「銀ちゃんだって昨夜こうして食べてたアル」
神楽の発言にグウの音も出ない銀時であったが、次の発言でさらに困ることになる。
「なつきのとこで食べたパンは美味しかったアルな〜。また食べたいな〜。」
「き、今日はダメだ!アノヤローの店安かねぇんだよ!」
「モウシワケアリマセン」
「きょ、巨人だああああああああああ」
「デジャヴネ。学習しろよ」
突然の来訪者、サトシくん。
そしてその後から新八も出勤してきた。
「あれ、サトシくんじゃないですか。
おはようございます。どうかしたんですか?」
「万事屋サンニ、オ願イガアリマシテ、、」
サトシくんを客だと判断し、新八はソファへ座るよう促した。
「で、どんな依頼だ?」
「実ハ、テンチョーガ昨日カラ行方不明ナンデス」
大きいからだとは裏腹に、弱気に話し出すサトシくん。
「なつきが?」
「昨日ノ夕方、買出シニイッテカラ戻ッテナインデス。探シテ頂ケマスカ?」
「もっちろんアル!その代わりパンたらふく食わせるヨロシ」
「分カリマシタ。オ願イシマス」