第9章 BB
それから歩き回って、
大毅と智くんは洋服を見ると別行動に。
私は最近、忙しくあまり会わない淳太くんと
濵ちゃんにプレゼント選び。
それに付き合う望も物色中。
望「俺こういうのが好きやなあ〜」
「別に望の好み聞いてない」
望「俺の好みも覚えといて」
ほらこれとか〜、と楽しそうに
自分の好きなものを見せてくる彼に
ないがしろにするとこうなるのか…と
ちょっと反省した。
望「なあ〜〜聞いてる?」
「望なんかうざい」
望「うざい!?どこが!!」
「しかもうるさい」
望「はあ〜〜、自分がほっとくからやん!」
ヤスと付き合ったりしてさーあ!
と大袈裟に騒ぐ望。
誰と付き合おうが私の勝手と思うが
望からしてみれば
嫌だったのかな
大「はっはっは、似合うやん俺ぇ」
智「せめて着るなら流星辺りの服やん…」
「おかえり〜、ってそれ着るの?」
買ってきたのは、
明らかに大毅が普段着ない服。
モデルさんが着そうな服で、
流星くんや望辺りには似合いそうな感じで
ヘラヘラ笑うあたり、
自分では着ないのかなと思う。
智「〜、何買うん〜」
大毅のおふざけに嫌になったのか、
物色する私のところにやって来た。
「淳太くんと濵ちゃんにプレゼント」
智「これとか淳太くん好きやで」
「あ!これ好きそう」
智「濵ちゃんとかはこっちやなぁ」
とほいほい選ぶ智くんに、
よく見てるなぁと思っていると
え、となんか少し照れてる智くん。
智「たまたまやで!たまたま!」
「ふふ、たまたまだよね」
大「俺はこっちとかがええと思うけどなあ!」
智「淳太に怒られるヤツやん」
望「濵ちゃんこっちも好きやで〜」
ほら!誰か見てよ!と
遠くから望が叫ぶ
あいつ何とかして構ってほしいのか…