第9章 BB
「大毅〜まだなの?望が駄々こねてる」
大「着る服ないねん!」
「適当でいいじゃん、別に」
望「まだ〜?はよして〜置いてくで〜」
「ついて行く分際で何言ってるの」
自室で着る服に悩む大毅と、
早く行きたい望。
望はお洒落が好きだから私服は
常に洒落た服が多いのだが、
大毅に至っては大して興味が無いためか
出かける時にいつもこうなのだ
望「今度服買いに連れてったろ〜」
「うん、そろそろ買わないと…」
ワンパターン化してる…
大「お待たせ!行こうぜーい」
いえーいっ、と先を歩く望に
飛びついて絡む大毅。
いつも子供っぽいのに、
いざと言う時は大人なんだよなあ…大毅。
智「何時に帰るん」
自室から少し扉を開け、顔を出す智くん。
「うーん…、そんなに長くならないと思うよ
どうして?智くんも行きたいならおいでよ」
智「…ええの?」
「いいよ?大毅もどうせ行く人が1人増えたぐらい、
何も言わないよ!行こう!」
智「おんっ!」
犬みたいに嬉しそうに喜ぶ智くん。
部屋着がお洒落だから
そのまま出かけても問題なさそう
玄関に行くと、
大「あれ?神ちゃんも行くん?」
「行きたそうだから、別にいいでしょ」
大「まあ俺は全然ええけど(笑)」
望「行きたいなら素直に言えばええのになあ」
「あんたが言うな」
ふてくされてたクセに。
神ちゃんの事言えないでしょ!
智「邪魔になるかなって思ってん」
大「邪魔ちゃうよぉ〜!誘ったんがたまたま、
やったってだけやからさ」
買いもん行こうや〜と
なんか思いつきで誘ったぐらいだから、
急にみんな行きたいと言い出したって
大毅の事だから即OKだろうしね
望「神ちゃん気にしぃやからなあ〜」
「望はそこ見習った方がいいんじゃない」
大「はははぁ、言われてやんのぉ〜」
智「望はフリーダムやからなぁ」
ビックベイビーやし
と言うとちょっと拗ねる。