第8章 1つの忠告と1つの勘違い
ぼふ、
ベッドにダイブして考えた
リビングにいた智くんも、
その隣に座ってた望も機嫌悪い。
私のせいなのも分かってる
《ちゃん〜。どう〜?
望たちとは喧嘩してへん?》
気遣ってメールをくれる章ちゃん。
喧嘩、してるんだよなぁ…
流星くんは帰ってこないし。
淳太くんも仕事で遅いし、
照史くんはバイト中の濵ちゃんを迎え行ってて
大毅は大学の友達と飲みに行ってるし。
《章ちゃん、私やっぱり、
いつも通り仲良く話したいよ…》
そう打って、送信ボタンも押さずして
重いまぶたが閉じ、眠ってしまった
目を覚ますと目の前に流星くんがいた
「うわあっ!!!?!」
びっくりして大声出すと、
流星くんもビクッとして目を開く
流「ぅお、おはよ」
掠れた声で囁いてぎゅうっと抱きしめる。
流「んふ、久しぶりや…の感触」
気持ちええ、そう言って
私は流星くんの腕の中。
「りゅ、せ…くんっ」
流「泣くなや〜。大丈夫大丈夫〜
俺は分かってたから、気にしやんでええ」
堪えていた気持ちが溢れ出た。
苦しくて辛くて、
罪悪感だらけの心の中で
流「俺が言ってやったから。
をいじめんといて〜って
だからお前は気にしやんでええから!」
もっとぎゅうううっ、
わざとらしく抱きしめる流星くん
「ごめ…、なさい…」
流「おん。やからさ、安田とは別れて
もう、そんなカモフラージュ要らんやろ?」
流星くんにはなんでもお見通しだったんだ
だからあの時もリアクション薄くて
すんなり受け入れたんだ…