第8章 1つの忠告と1つの勘違い
『やって、悔しいもん…』
女が言った。
少しだけ涙ぐんでいた。
『ちゃんの前ではみんな嬉しそうで
それやのに他の子たちのまえでは、
ただ笑ってくれたり嫌そうな顔したりして
それがたまらなく悔しいんよ私は…!』
流「それと牽制したり嫌がらせしたりするのに
繋げるのはちゃうと思うけど」
『…好きやねん、流星くんがっ…!』
それはまるですがってるよう。
流「俺はお前らのこと、嫌いや。
また同じ事したらこんなもんじゃ済まんから」
『…っ』
流「二度と関わんな」
これだから女は嫌いだと思った。
をズタズタにするのは
いつだって俺らに好意を抱く女たちで。
俺らの知らないところで傷つける
は、俺らのため、迷惑かけたくないと
その"うそ"の言葉を鵜呑みにする。
今回だってそう
たぶんやけど安田が付き合う体だと
俺らと接触する時間も減らせると
誘ったんやと思う。
流「失礼しまーしたー」
『ちゃんと言えや藤井〜』
流「うい〜。」
帰ったら説得しよう
安田とは別れてくれって、
もう大丈夫なんやって
俺、嫌や、やっぱり。
嘘でも、が男と
付き合っとるって考えるんは。
モヤモヤするし、イライラする