第8章 1つの忠告と1つの勘違い
望「うわあ〜〜」
『うるさい望くん』
望「略奪愛ってアリやと思う?」
『最低やと思う』
望「俺、愛人でもイケると思うねん」
『愛人になる人はみんなそうやで
そうやって本命になりたいって思うねん』
望「正論すぎる辛い」
中庭見つめご飯食べる俺と、
傷心中の俺に同情して
一緒にご飯食べてくれる友香ちゃん
神ちゃんは居らんって
辛いから自分の教室で食べると
流星と2人食べとる
まあ、前から仲良しやったけど
ヤスがの事を異性として
意識しとったなんて気づかんかった…
望「もう安田嫌い…じゃないけど!!」
『なんなんもう〜〜黙って食べて』
望「失恋した気分やわ」
『した気分なんやね、あくまで』
望「うるさ〜〜〜黙って〜〜」
あああ、と耳を塞ぐ。
違う違う、そうじゃないねん
そう、あくまで気分なんやけど!!
なんか他人に言われると腹立つねん
望「…なんで俺に言わへんで…」
『え?』
望「…なんもないしバーカ!」
ご飯美味しいけど美味しくない。
神ちゃん大丈夫かな。
流星えらい冷静やったな。
『はよ食べえやほんまに!』
望「友香ちゃん怖い」
このモヤモヤする気持ちとか。
ヤスと話しとる見ると
イライラするこの感情とか
もう、わけわからん