第7章 大喧嘩
智「俺も、食べたい」
スクールバッグをソファーに置いて、
制服のままキッチンへ
望も同様、キッチンに。
「うん、いいよ」
望「神ちゃん食うなら流星も食うから
流星の分も焼いといてやってー」
そう付け足して「あっ」と声を漏らす。
今喧嘩なの忘れていつもの流れで
言ってしまったと思ったのだろう。
大「腹の空き具合似とるもんなあ!作ったれ」
「なんでそう、上からなの」
望「ちっちゃい子ってこうよな」
大「いや、俺大学生やしっ!」
「中身が子どもってことだよ」
大「はあ!?俺はコナンか!」
望「コナン逆!逆!」
アホやなあ、と
ホットケーキミックスを取り出す。
黙り込んでた智くんもお手伝い
ホットケーキって焼くだけだし楽だよね。
適当に枚数焼いてお皿に乗っけたら、
「流星くん呼んできて」
望「せやった。」
りゅーせーっ、と下から大声
家中どころか外まで聞こえそうな大声だな
流「なに」
望「がホットケーキ焼いたんやて
どうせ腹減ってイライラしてるやろ、食え」
ほら焼きたて!と皿をちらつかせる。
誘惑に負けたのか、
流星くんはぐぅぅぅというお腹の音共に
いつも座る席へと素早く移動した。
大「腹減りすぎ(笑)」
望も大毅も座り、戸惑う智くん
そうだよね…喧嘩中だもんね
流星くんの方を見れば、
やっぱり彼はマイペース
喧嘩中なんか知るかって勢いで
ホットケーキをガン見してて
流「神ちゃん!なんしてん!はよ座って!」
いつもの調子で急かす。
よほどお腹すいてるんだ流星くん
智「お、おう…」
智くんも驚きつつ椅子に座る。