第7章 大喧嘩
流「別に大したことじゃなかった。
神ちゃんがいつもより不機嫌なのは分かってた
簡単に話しかけたって喧嘩になるし…
俺、神ちゃんと喧嘩になりたくなかったから。
だけど、なんでやろな、全然分からへん」
「きっかけとか、なかったの?」
突然喧嘩になんてなるわけない。
何か絶対きっかけはあるはず
流「しょうもないって言った」
「え?」
流「俺が神ちゃんにしょうもないって言った
イライラしてる理由が例え俺と比べる事にあっても
そんなんしょうもないやん、って」
そんなことない、
そんなことちっとも思ってなんかない
だけど避けられる理由も、
イライラされる理由も。
流星くんにとっては気にすることじゃなくて
流「なだめるつもりやった。なだめて、
そんな事気にせんでええやんかって。
でも神ちゃんの気に障ったんやろな
ブチ切れられて、ふざけんなって」
「そっか。それで喧嘩になったんだね」
ごめん、ごめん、って
何回も謝りながら泣いちゃう流星くん。
昔は同い年の2人が喧嘩になる事は
別に珍しくなくて。
言葉足らずな流星くんの言葉に、
時折プチンとくるのが神ちゃん。
流星くんからしたら怒られる理由がわからず、
結局、神ちゃんがダメな部分を説明して
流星くんが「そっか、ごめん」って仲直り
でも今回の喧嘩に関しては、
たぶん流星くんがちゃんと理解してあげなきゃ
神ちゃんから歩み寄る事はないだろうな…
流「俺、嫌われたんかな」
「それはないと思う。大丈夫だよ」
なんて言ってたって、
天然でアホな流星くんが
今回何が原因かなんてわからないと思うなあ…