• テキストサイズ

あなたと愉快な仲間たち

第7章 大喧嘩




朝のアレから、

智くんは何かと流星くんに突っかかる
…というより張り合ってる感じ。


流「も〜やや、あいつ。疲れる」

望「なんやろな。」


望もうーん、と悩む。

「私、智くんのとこ行ってくるね」
望「えーまじかよ」
「智くん1人はかわいそうでしょ?」
流「ええでええで。仲良く望と食べてるしぃ」

ふんっ、と拗ねる流星くん。

まあそうだよね
喧嘩腰だったら腹が立つでしょ


智くんの教室に行くと

やっぱり1人で食べてる智くん。


「智くん〜」

寂しそうな顔が、
一瞬で嬉しそうになる。

弁当持って タタタッ と教室から出てくる。


智「りゅ、流星たちは?」
「望と章ちゃんと食べてるよ」

友香は他の子のとこ行くから
大丈夫って言ってたし。



智「…そっか。あ!中庭行かへん?」

今日は誰も居らんやろ、

とニコニコ


「いいよ、行こう」


中庭まで来るとベンチに座り
お弁当を広げる。



智「…悔しくて」

「ん?」

智「流星と居ると、悔しいねん」


あいつとおると、いつも比べられる。
のことに関してもそう


朝起こしに行くだけで
あんな突っかかる流星


昔から起こしに行くのは流星、

そう決められたようなもんやったしな




智「あいつの良さは俺かて知っとるよ
なんせ同い年なんやから。そら誰よりもな!
だからこそ苦しくて、嫌な自分が出てくる」

流星よりもと居りたい、

流星よりもかっこええな、って言われたい。


「でも流星くんは…」

智「知っとる。何とも思ってへんのは
だから腹立つんやん。何とも、思われてへん…」


「智くん…」

智「ごめん、はよ食べよっか!」


うん。時間なくなるしな〜
と食べ始める。







/ 174ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp