第6章 Q.あいつは誰だ!
数分して、智くんと望が帰って来た。
不機嫌なのかな、と思いきや
普通の表情で機嫌は悪くないみたい。
「おかえり」
智「ただいま〜。ご飯作らんとな」
さっさと荷物置きに上に行く智くん
望「俺課題してくるわ」
望も望でさっさと二階に上がるし…
流「なんやあいつら。珍しい」
大「今日ぐらいやろ、あんな真面目なん」
照史ぉ〜、とどこかにいる照史くんを呼びに
リビングを出ていく大毅。
流「…?どうした?」
「あ、ううん、なんでもない」
淳「知らんヤツが?いますかって?」
帰宅した淳太くんに
大毅から聞いたことを話した。
上着をハンガーにかけながら、
思い当たる人物がいないか
うーん、と悩む淳太くん
淳「オトンから聞いたことある奴なら、
昔、よくと遊んでた男の子が
おったって、聞いたことあるで」
「よく…、遊んでた男の子…」
淳「が施設に入った後も、
しばらくは捜してたって言うてたで」
「そっか、覚えてないなぁ」
淳「まあめっちゃ昔の事やからな〜無理もないやろ」
誰なんだろう。
よく…、遊んでた男の子って。
淳「心配せんでもええと思うで。
両親が事故死したって聞いとったらさ、
誰でも心配になると思うし」
着替え終えた淳太くんは
はよご飯食べよ、と
手を引く。