第6章 Q.あいつは誰だ!
智「おかわり!!」
照「お、おう?よう食べるなぁ」
流「今日なんかガッツリしたもんやなぁ」
望「照史!俺もおかわり!」
照「え?え、お前らどうした?」
帰って来てから2人がおかしい。
いつもこんなたくさん食べないのに、
望も智くんもおかわりまでしてるし…
「なんか変だよ。どうしたの?」
流「あれちゃう、亮とかに何か言われたんやろ」
しょーもないわと鼻で笑う流星くん。
まあ、しょうもないと言えば
しょうもないけど…。
智「牛乳ないん!?」
照「なんで牛乳なん」
智「背を高くすんねん!」
ぶはっ、と吹き出す大毅。
横に座ってた濵ちゃんもつられて笑う
大「今さらすぎやろ!」
崇「ほんまやで。もう伸びひんて!」
智「うるさい!努力や努力!」
照「牛乳頼りでなにが努力やねんほんまに」
と馬鹿にしながら笑う照史くん。
そんな言葉も聞かず、智くんは
牛乳をごくごく飲み干す。
望もなんか少し不機嫌な感じだし…
その後、食器洗いしてる智くんに
どうしたのか聞いた
智「亮達に言われてん」
亮『お前らカッコええけど、大して張り合いないわ』
智『は?』
亮『そっちの背が高いやつも、お前も。
一緒におるってだけやん。男前とは少しちゃう』
智「めっちゃ悔しかった」
「なんでよ」
智「図星やん、ずっと一緒におるだけ
たぶんそれぞれ別々やったら仲良くもないと思うから」
そう言った智くんは悲しそうなわけでなく、
ほんとに悔しそうで。
智「やから決めてん。俺、もう
一緒に暮らしてるって優越感に浸らんと
もっともっと頑張るから」
見といてな!
そう笑った智くんの言葉の意味は、
今の私には分からなくて
「うん、見てる」
そう、返すしかなかった。