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あなたと愉快な仲間たち

第4章 喧嘩






流「おい!おいって、待てや」



先を歩く私を引き止めた流星くん。

息を整え、心配そうな
そんな顔をした。


流「望に何かされたんか」
「知らない」
流「知らん事ないやろ。あんだけ怒っといて」
「流星くんに関係ない」
流「せやけど心配やろ」

心配。

ぐっ、と強まる力に
観念して理由を話した。


「この前、聞いたの」



クラスが一緒の望とは、

章ちゃん、友香も交えて
4人でいる事が多かった。


望と章ちゃんは明るい性格のためか、
女の子に人気がある方で

時々、呼び出しされるぐらいだった。



流「それはいつもあることやろ?」
「そこじゃないの」


問題は、別だった。

「女の子達が言ってたの…」
流「なにを?」
「その、えっと…」
流「言って、怒らんから」
「望とか流星くん智くん達は、
本当は私の事なんか嫌いだって」


幼い頃から共に暮らしていたから。

可哀想だから、
一緒に居るだけで

本当は色んな女の子とお付き合いして
仲良くしたいのに

私が一緒に居るせいでそれが出来ないんだって



特に、望はそう思っていると。


流「…んな、ただのデマやん、信じたん?」
「信じたくなんかなかったよ」
流「信じる…、根拠があったん?」


その問いに、小さく頷いた。






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