第19章 俺が守ると誓うから
────智洋side
「おっそいなあ!」
望「なんやろな〜ヤス」
雑誌読みながらあくびする望。
せっかくの好きなものに
夕食作ったんに冷えるやんか…
ガチャ、
微かに聞こえた、ただいまの声。
「おかえ、」
飛び出して玄関に行くと
なんか様子が変な。
「智くん、ご飯はあとで食べるね」
元気なく笑うその顔に、
何かあったんだと察するのは
俺だけやなかった
望「なんか、あったなあ?」
流「顔に出すほどやからよっぽどの事なんちゃう」
「なんやろな」
淳太くんは居らんし…
濵ちゃんは大学に行って
そのまま戻ってるみたいやし。
聞き出せる人は照史くんしか居らんな
その照史くんも出かけてるし。
しげ…は、微妙やなぁ。
「しげー?」
大「なにぃー?テレビで忙しい、俺」
なにがテレビで忙しいや。
バラエティみてゲラゲラ笑っとるだけやろ
大「あーわかったわかった!
行けばええんやろ行けば〜はあもう!
怖い顔して見んなや俺を〜もう!」
仕方なく2階に上がるしげ。
大「どうせろくなことやないって」
そう言っての部屋に入った
ろくなこと…
ほんまにそうなんやろか?
そうやったら、どうなるんやろ