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あなたと愉快な仲間たち

第19章 俺が守ると誓うから







公園に着くなり、

見えた3つのシルエット。



私に気づいて大きく手を振るのは
たぶん章ちゃんだろう。



章「ごめんな!来てもろうて」


章ちゃんの隣に立つ2人は、

私を凝視する


章「紹介するな?

俺の隣から渋谷すばる、櫻井翔」


渋谷すばる、彼の顔は
何となくではあるが思い出した。

りょーくんと仲のいい人だ


もう1人は、写真の…人。



「あ。中間と言います」

す「ヤスの幼なじみ、亮の友達やんなー?」

会ったもんなぁー?と
ニコニコ無駄に笑うから、

なんかこの人は色々やばそう…。


章「ちゃん、翔くん。
この人にほんっまに見覚えない?」


目の前に立つ、櫻井さんは
私を凝視したまま。

逸らすこともない


「…ない、かな」

章「翔くんはちゃんのな、
ほんまもんのお兄ちゃんなんやで」




ほんまもんの?

血が繋がった、お兄ちゃん?



戸惑う私に櫻井さんは
嬉しそうに笑ってた


翔「ずっと、会いたかった」


「待って、待ってよ!
私、知らないよ!お兄ちゃんなんて!
だって…、記憶にないもの」
章「うん。やから不思議やってん
もしかしたら両親が事故死したショックで
兄がいる記憶が吹っ飛んでるのかなって」


ずっと1人だと思ってた

そんな私にお兄ちゃんがいた?


ほんとに?

だけど言われてみれば彼は、
私によく似ている。




翔「…」


ふわりと抱きしめられて、

何故か私は目から
ボロボロ涙がこぼれてた



「え、あ、私泣いてっ…」


私はこの温もりを知ってる。
この優しい温もりを、知ってる。






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