第19章 俺が守ると誓うから
望「これとこれ、どっちが似合う?」
「流星くん?こっちかなぁ」
望「じゃあ、こっちは俺やな!」
ふふん、と2つ抱えて
また違うところに行く望。
お揃いって…
流星くん気持ち悪がりそう…
望「は暇ちゃう?大丈夫?」
「うん、大丈夫だけど」
望「座っててもええんやで?
付き合わせといてなんやけど」
「じゃあ…、座っとくね」
すぐ済ますなぁ、と
望は1人服を選ぶ
私は言われた通り、ベンチに座る。
「わっ、やん〜!」
おーい、と遠くから呼ばれ
そちらを向くと
「え?!濵ちゃん!」
崇「へへ。ただいま!
一時帰宅で帰ってきてん!」
「わー嬉しいなあ…、大学?」
崇「せやねん!もう少ししたらな、
大学に行ってまた戻るねんけどな!」
忙しいわあ俺〜!
とニヤニヤ笑う濵ちゃん。
崇「望と出掛けてんやろ?」
「流星くんに服選んでるの」
崇「また…。流星も余計のお世話やろな」
「望も物好きやねん、しゃあない」
望「うわあー!濵ちゃん濵ちゃん濵ちゃん!」
お店から紙袋両手に下げた望が
凄い勢いで出て来た。
崇「うわ、っと、痛い痛い!
紙袋とお前の力で俺は痛いから!離せ!」
望「濵ちゃん〜濵ちゃん〜」
「望離してあげなよ」
望「濵ちゃん不足〜」
崇「重い〜…」