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あなたと愉快な仲間たち

第19章 俺が守ると誓うから





照「迎え居る時は連絡して」

「ありがとね、照史くん!」
望「さんきゅー。」

照「望はもっと感謝せえ」



楽しんでな〜、


と車を走らせた照史くんを
見送ってから、

私と望は歩き出した。




望「デートやデート〜」


嬉しそうに歩く望は

勝手に手を握った


望「今だけ」


ええやろ?なんていつもの
女の子を落とすような顔で、

望はまた嬉しそうに歩く。



「勘違いされても知らないからね」
望「ええやん、されても〜」
「嫌だよ…」
望「…、俺は別にええけどな…」


映画館に着き、

望が券を買いに行った。



待つ間に飲み物とか買おうかな

なんて考えたけど
望こだわりウザそうだしやめた



章ちゃんが話してた、会って欲しい人。

写真の人は私によく似てた。
どこかその人だけを切り取ったような、

その写真の隣には
誰かが並んで写ってたように思えた



あれは誰なのだろう。

そして章ちゃんはどうして
会って欲しいと言ったのだろうか。



望「…やっぱり、なんかあったんやろ?」


聞こえた声に顔を上げると、

券2枚持った望が
心配そうに見つめていた。


「あ、いや…」


これは誤魔化しきれない、と
焦って言葉を探す。


望「言うて、俺にはちゃんと」



これは簡単な事じゃないと思った。


だから私は、
少し唇を噛み締めた。


望を巻き込んで、

もし大事になったら?


考えただけで苦しくなった。



「ポップコーンの味!」
望「へ?」
「ポップコーンの味、どうしようかなって!
望こだわりありそうだからさ!悩んでたの」


望「そんな言うほどないわ!
塩かキャラメルかにしようや!」

ころっと変わった表情に、

どこか安心する自分がいた






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