第18章 俺が君を束縛する理由
大「やっふーいっ!!
今日から自由やで〜うぇーいっ」
照「自由ちゃうわ」
このアホ、と
はしゃぐ大毅の頭を叩く。
今いるのは照史くんだけで
頼れるのも今は照史くんだけだ。
智「しげ。照史を困らせたらあかんで」
大「ええ〜!せっかく自由なのに!」
「大毅のあほ!!!」
大「あ、え?な、え?なんで?!」
智「淳太くん達おらんで萎えてんねん」
あの無神経野郎
淳太くん居なくて喜ぶなんて
どんだけ悪ガキなんだ
章《ちゃん、今ええ?》
携帯が鳴って、
珍しく絵文字もなしなメールに
少しびっくり。
《どうしたのー?》
章《今から会うことって出来る?
難しいなら日を改めるけど》
明日は休み、
章ちゃんから会いたいなんて
何かあったのかな…
《分かった。少し待ってて。》
章《おんっ》
「あっくん」
照「ん?どうした?」
「今からちょっと出ていい?
章ちゃんが会いたいって」
智「は!?あかんよ!」
照「ええやん、安田となら」
智「男と2人きりとか!無理!」
大「大丈夫やろ〜何もないって」
駄々こねる智くん無視して
私は、私服に着替えて家を出た。
まだこの時は知らなかった。
忘れていた記憶が、
戻ることになるなんて─────