第18章 俺が君を束縛する理由
そうして放課後になった。
流星くんは用事があるからだとかで
居残りするらしい。
それたぶん、補習だよね。
望「最近さあ、ヤス変よな?」
切り出したのは望だった
智くんはお昼しか会わないため、
章ちゃんの事はよく分からない。
望「あいつ、シェアハウスしてるらしくて
だけど誰となんかは教えてもらえんくて」
「幼馴染みって聞いたよ」
智「幼馴染みとシェアハウスか…
実家が遠いとかなんかな?それって」
望「それもまたちゃうっぽいけどな」
どういうこと?
私と智くんが聞き返す。
望「まあ、ほんまかは分からんけど。
家族とイザコザあって居りにくくて
そのシェアハウスしとるやつも、
探しとる人が居るみたいやから、
ちょうどええし一緒住まへん?ってなってる」
智「嘘っぽくない?」
「私も思った。それで一緒に住むって」
望「ヤスは何も教えへんから
あくまでも噂程度やけどな〜!」
「何処の誰がした噂よ」
望「主に、ってか流星しかおらん」
流星くんの情報網どうなってるの
智「誰やろな?探しとる人って」
「さあ…。初恋の人とか?」
望「うーっわ、ロマンチック!」
智「わざわざ初恋のために?
家族とか訳ありで人探しとかなんちゃん」
知らんけど(笑)
なんて、適当に言うその言葉に
まあ、あながち間違いではなさそうだなって
ちょっと思ってる自分がいた
智「…安田の事ばっか考えんといて」
「朝の望のやつ、気にしてる?もしかして」
望「嘘やん、ごめんって。根に持たんといてよ」
智「…」
「望のせいだこれ」
お昼も本当は心配してたのかな?
だとしたら、
智くんって極度のヤキモチ妬きさん…??