第18章 俺が君を束縛する理由
智「え、なんで落ち込んどるん」
昼休み、お弁当片手にやって来た2人。
智くんは机に伏せって落ち込む姿に
かなり心配してる様子で
購買に行ってた望が、
1人先にご飯を食べ始めていた。
「…淳太くんいない…濵ちゃんいない…」
望「さっきからこれやねん。
何言うてもこれやから意味無いで」
流「どうせ1ヶ月やん、すぐ帰るやろ」
望「半年おらんでもええで俺は」
流「淳太くんぐらいはな」
望「濵ちゃんは毎日おらんと死ぬけどな」
「…淳太くんも濵ちゃんもいない…」
智「俺がおるから寂しがらんといて」
「…淳太くん…濵ちゃん…」
望「濵ちゃんはすぐ帰ってくるって
大学とかあるし長期は出られへんよ」
「はまちゃあん〜っ!!!」
『が壊れとる』
章「ああ、ほんまやあ、なんでやあ」
袋を持った章ちゃんと、
お弁当を忘れた友香も
珍しく購買のパンとおにぎりを持っていた
「もう私の癒しは章ちゃんだけ…」
章「え〜僕、ちゃんの癒しなん?」
『1ミリも癒されたことないねんけど私』
章「ちょお、友香ひどい。安田ショックやわ」
智「濵ちゃん濵ちゃんって…俺は…?」
そんな、捨てられた子犬みたいに
悲しい目で見ないでよ…
「智くんはうるさい奴らで手が回らないから」
智「ああ…望とかしげとかな」
望「え!やからなんでなん!?」
流「お前うるさいやん」
望「うるさないって!」
章「これが家でも続くって地獄やな」
『かわいそう』